てんのじ村寄席/Tennojimura-yose

てんのじ村寄席は主にアマチュアによる上方落語や英語落語などの寄席芸を楽しんでいただく拠点です。

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Rakugo in English at Doubutsuen-mae shopping arcade (Dec.23-24th 2018)

  12月23日(日)と24日(月・祝振)の2晩、動物園前商店街の空き店舗で英語落語のミニ公演をお手伝いしました。周辺にバックパッカー向けのゲストハウスが集積することから、同商店街の理事長さんに頼まれて3年連続、歳末の催しの一環として参加しました。
    出演は、23日がShowto(笑人)さん、24日は彼にYuen(遊宴)も加わり、高座の後方から空き店舗にお住いのオバさんが覗くまことにユニークな会場での愉快な公演でした。広報もされたのでしょうが、実際には、事前に予定して来られたお客さんはゼロ。よく「てんのじ村寄席」の打ち上げで使うアジア料理の“ロータス”さんに開演すぐ前お客さんへ声を掛けていただき、そのお客さんが来場され呼び水となって通りがかりの方々を呼び込むというパターンが一番功を奏したように思います。
 23日はアジア系を含めてアメリカ人の旅行者が数名来られ英語落語の会にふさわしい盛り上がりとなりました。24日は外国人の方は入り口付近で暫く立ち止まってちょっと覗いて行かれる程度。途中日本語の落語を交えましたら、長居公園でアメフトの応援をしたあと歩いて来られた北陸の方、すぐそばの大衆演劇を観たかえりのオバさん数人、サイクリング用の自転車で通りがかりのお兄さん二人、お付きの女性によれば中々大した方だという何やよく分からない78歳のお坊さん、等々本当にこの地ならではの多彩なお客さんにご来場いただきました。笑人さんが生まれて初めてお捻りをもらったのも一興でした。
 呼び込みには、同じ商店街のイベントに出られていた忍者姿のお二人にもずいぶんご協力いただきました。ロータスさん、新今宮の忍者堂の皆さんありがとうございました!
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Rakugo in English at Doubutsuen-mae shopping arcade (Dec.9-10th 2016)

RAKUGO, Japanese traditional sit-down comedy show in English

with enjoyable workshop

  “Admission free”

Dec.9th(Fri)①20:00~ ②21:00~   Dec.10th(Sat)①19:00~ ②20:00~ 

30~40min/evrey performance  by Showto(famous amateur performer) and others

At Doubutsuen-mae Ichibangai shopping arcade   map on the special page
(at a closed store, not at Sanno Fukushi Kaikan)

 <12月9日と10日の2晩、動物園前商店街の空き店舗で初の英語落語会が開催されました。商店街理事長さんのご要請で水車が仲介しましたが、まあ何とも言えんしつらえの高座で、それでも通りがかりの海外からのバックパッカーやネットで興味を持たれた在関西の外国人の方がそこそこ立ち寄ってくださり、乗せ上手の笑人さん、ネイティブスピーカーで高座へ上がるとコロッと面白くなるこうりいさん、そしてKONEKOさんの三味線も大いに貢献して、笑いの絶えない公演となりました。
別々に来られたベルギー人のお二人や、アジアからのお客さんらを拝見していると、母国語は英語でなくとも十分笑っていただけ、また笑ったあとは当方もお国訛りのブロークンでもお話ししやすい気がします。打ち上げは2日とも今回の切っ掛けをつくっていただいたアジア料理の“ロータス”さんで。2日目にご一緒した尼崎の高校で物理を教えるアメリカ人の女性からは、東京人に比べて大阪人の方がよほど外国人に暖かく接するとの評をいただきました。そういえば、会場には、一杯機嫌で人懐っこい、大阪弁でよくしゃべるおっちゃんも2~3人来られてました。>
  
  
  
  
  
  

 

ご挨拶に代えて-元祖てんのじ村寄席「天王寺館」のこと

  天下茶屋にお住いの大馬崎様から、昭和の初年より戦後しばらくにかけて西成区山王にあって活況を呈した、元祖てんのじ村寄席といえるプロの寄席「天王寺館」のお話をうかがいました。場所は下図の通り地下鉄「動物園前」駅から現在の動物園前1番街商店街を一辻だけ南へ行ったところ、東へ入るT字路の南角にあったそうです(印のあたり)。
 昭和の初年、難波の大劇横にあった「小宝席」という寄席小屋が移転して開設されたのだそうで、戦災で大阪の他の主だった劇場・寄席小屋がみな焼けて無くなっていた一時期、有名な芸能人が大勢当館に出演し大いに繁昌したとのことです。当時すでに全国に名の通った松鶴家光晴・浮世亭夢若、芦乃家雁玉・林田十郎、ミスワカサ・島ひろし-といった漫才師や、広沢虎造、寿々木米若、東家浦太郎、二葉百合子など一流の浪曲師、また小畑実、岡晴夫、田端義雄などの売れっ子歌手も出演したそうで、まだ新進売出し中の夢路いとし・喜味こいしや森光子も出ていたとのこと。              館沿いの横辻やさらにその奥には、当館をはじめやがて復興した新世界・ミナミの演芸場・劇場などで活躍する芸人さんの住まう長屋が並び、また美芳興業社や団之助興業社などの芸能社もあって、業界仲間うちで「てんのじ村」と呼ばれたのがこの界隈。現在その地域の殆どは高速道路の出入口や高架下用地となってしまい往時の面影はなく、一隅に「上方演芸発祥之地・てんのじ村記念碑」(山王1丁目・1977年建立)が残るのみ。「天王寺館」は、昭和22・23年頃、付近のてんぷら店より出火・類焼の災難に遭い、再建後は、そのための借金により関係者一同大変な苦労をされましたが、昭和20年代の後半にはついに力尽きてしまったという無念のお話もお聞きしました。
  私たちの「てんのじ村寄席」は、この元祖てんのじ村寄席とは比べるべくもないささやかな、また当時は絶滅寸前であった落語が中心のアマチュアの拠点ですが、楽しく一生懸命、少しは地域のイメージ作りにもお役に立ちたく努めてまいります。皆様のご支援をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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