らくてん会

らくてん会は西成寄席のお世話とアマチュア落語・演芸のサークルです。

らくてん寄席・町家寄席

◇第2回「てんのじ村寄席・らくてん会の会」  (令和3年7月18日)

◇と き  令和3 年7月18日(日) 午後2時開演 (午後1時30分開場)

◇ところ    山王福祉会館 (大阪市西成区山王2丁目13番)    

       詳細はてんのじ村寄席ホームページへ(http://tennojimura-yose.rakutopia.jp)

◇入場料  無料

◇番 組       唐亭一寸風「青菜」/ 五月家安庵「手水廻し」/ らくてん亭水車「こてこて劇場・男の花道」(桂三枝・作)/ (仲入)/ 猪名川亭青波「三味線漫談」/ 一山亭南坊「千両みかん」

定例の「らくてん寄席」の会場=西成区老人福祉センターがコロナワクチンの接種会場となっているため、代わりに山王福祉会館で臨時開催しました。
 らくてん会としては、本年2月の「らくてん西寄席」以来ひさしぶりの落語会です。コロナ禍が始まって以来、当会の落語会は実施できてもすべて登録者のみに案内し事前予約制をとっているため、ホームページでの事前告知もいたしませんでした。
 今回から、五月家安庵さんが当会のレギュラー・メンバーになりました。安庵さんに加え、ゲストの猪名川亭青波さん、三味線の猪名川亭あん光さん、それに水車も池田の落語みゅーじあむ受講生という、池田色いっぱいの回となりました。>

◇第63回「らくてん寄席」                (令和2年11月7日)

◇日 時  令和2年11月7日(土) 午後1時30分開演 
◇場 所  西成区老人福祉センター 1階大広間
◇入場料  無料

◇番 組
一山亭南坊「酒の粕」/ 猪名川亭あん光「紙入れ」/ 隣乃玄関「近日息子」/
(仲入り)/ 唐亭一寸風「時うどん」/ らくてん亭水車「仔猫」
(三味線)猪名川亭青波
今回も新型コロナ感染症対策として、入場者数制限、事前予約制による開催となりました。従前座席数の約半分の予約を受け付け、当日欠席があった一方予約失念の方若干名を受け入れ、ほぼ予定通りの数のお客様となりました。
他の諸室も利用者が制限されていて、いつもは大勢の利用者でにぎやかな当センターがガランとして淋しく、職員の皆様のご努力でこうして落語会を開催できる有難さを一層噛み締めつつ、出演者全員が熱演しました。
会場には、設営前、舞台と客席を仕切る大きなビニール・カーテンが掛かっていましたが、新調されたばかりで縦横に折り目がつき、また透明度などにおいてもやや難があるため、折角ながらこれを外し、前回同様、高座にアクリル板のパーテーションを置くことにしました。窓から差し込む日の光の具合が違ったためか、前回と異なり、演者の側に自分の姿が少し映り込んで、気になる人は気になる課題が残りました。
水車は、今回「仔猫」という30分を超える大ネタのネタおろしでしたが、足はしびれつつ何とか大きな失敗はなくやり切れてホッとした様子。終盤、おナベの長語りを、青波さんの三味線「四つの袖」で盛り上げていただき、また気になっておナベの事情、番頭の反応を少し変えて演じました。加えてオチの言葉「かぶる」について2つの意味(染左師匠より教授)に想いがいくようマクラで少し粉を振りかけておいたのも効を奏したと思われます。オチを言った直後、お客様からオーという声が上がり、水車は大喜び。>

◇第62回「らくてん寄席」                (令和2年7月25日)

◇日 時  令和2年7月25日(土) 午後1時30分開演 
◇場 所  西成区老人福祉センター 1階大広間
◇入場料  無料
◇番 組
一山亭南坊「アイザックとサーシャ」/ 唐亭一寸風「短命」/ 六斎亭空念仏「天狗裁き」/
(仲入り)/ らくてん亭水車「饅頭こわい」/ 柱 祭蝶「遊山船」
<三味線>猪名川亭青波

<第62回の「らくてん寄席」。昨年7月に前回を開催して後、10月が台風の影響で、本年3月が新型コロナ感染症拡大のため中止となり、1年ぶりの開催です。
 他の落語会と同様、事前予約制となり、座席を半分以上減らして間隔をとり、扉・窓を開けて常時換気。また当寄席では、高座と客席の間の距離を十分にとったうえ、施設側の要請を受け演者の前に透明のアクリル製パーテーションを立てました。透明マスクでも可とされていたので別の機会に試してみましたが、5分で口の前面が曇り出し、その後顔との接触部分がベトベトしてきて暑くてたまらず、7~8分が限界でした。2~3人のお客様に伺ったところでも、さして違和感なく鑑賞できたとのことですので、8月の西区老人福祉センターでの口演にもこのパーテーションを使います。
 レギュラー1名欠場のため、六斎亭空念仏くんと柱祭蝶さんに特別出演いただきました。また三味線は今やセミ・レギュラーといえる猪名川亭青波さんにお願いしました。高校2年生の空念仏君は5カ月ぶりの高座とのこと。満を持しての「天狗裁き」を元気よく演じました。トリの祭蝶さんは、いつも感じることながら、本当にまともに演じてまともに面白い正統派。本日の「遊山船」は、青波さんの唄付きのハメモノも効を奏し、まことに三密がうらやましい場面の数々で楽しみました。
 憎っくきコロナの再拡大が報じられるなか、秋にも当寄席が開催できることを祈るのみです。>

◇第34回「町家寄席」                  (令和元年12月15日)

・と き   令和元年12月15日(日) 午後2時開演

・ところ     大阪くらしの今昔館(大阪市立住まいのミュージアム)

・入場料  館への入場に観覧料600円が必要です(大阪市内在住の65歳以上無料)

・番 組  一山亭南坊「鉄砲勇助」/ らくてん亭水車「代書屋」/ 四笑亭〇丸「動物園」/ 柱祭蝶「仔猫」  (鳴り物:らくてん亭さくら)

 

<今回も奥庭の椅子席は満席ながら、お客様は、演者の声を離れたところからスピーカーを通じて聴いていただいているテレビ鑑賞的状態。時々横からインバウンドのお客様がちょっと覗いて行かれるのも本席の特徴です。演者にとって、奥のお客様の反応が捉えにくく、どうしても前のお客様が頼りのところ、何人かよく反応いただける方がおられて助かりました。今後奥庭のお客様との関係で何か工夫はできないものかとも思います。
 番組は、一番手の南坊、三番手の〇丸が気を使い短め軽快にされたおかげで、水車、祭蝶は伸び伸びとやらせていただき、特に本席初演、祭蝶の「仔猫」は、さくらの三味線ハメモノも効を奏して、らくてん会版「町家寄席」をグッと盛り立てました。
 前の席で最後まで熱心に聴いていただいたお客様が帰り際に「社会人の(町家寄席)は初めて聴いた」とつぶかかれた、そのお顔が笑っていたのが印象に残りました。>
                  

 

◇第61回「らくてん寄席」                (令和元年7月20日)

◇日 時  令和元年7月20日(土) 午後1時30分開演 (午後1時開場)
◇場 所  西成区老人福祉センター 1階大広間
◇入場料  無料
◇番 組  六斎亭空念仏「ぜんざい公社」/ 唐亭一寸風「米揚げ笊」/ らくてん亭水車「軒づけ」/            もののふ塾「ちゃんばら体験」/ 天満家哲ちり「火焔太鼓」/ 一山亭南坊「千両みかん」
(鳴り物)猪名川亭青波ほか

<今回は、初めてのことが沢山ありました。まず空念仏くんの当寄席初出演。こども落語の元全国チャンピオンで今日の口演もよく受けていましたが、慢心することなく、楽屋の外から正座して耳をそばだて、あまりお手本にならない我々の落語にも熱心に聞き入っている姿に感心しました。
 そして、 これも初登場の「もののふ塾」さん。もともと予定の参加体験は落語会終了後にまわし、急きょ考えられた水戸黄門の寸劇で日ごろ稽古した「ちゃんばら」を披露されました。えらいもので、水戸黄門ものと言うだけ…ではなく客席は沸き返りました。
 落語では南坊さんの「千両みかん」がネタおろし。水車の「軒づけ」も十年以上前に挫折したのを稽古し直しての口演でした。水車の場合、お客様の中に元本職の太夫さんがおられ、パロディとはいえ義太夫を語るくだりではメチャメチャ緊張したとのこと。
 お客様の数が普段より多くなった一方、チャンバラ用スペース確保のためイス席の増設ができず、一時は入場できない方が出たことも初めて-今回の反省点です。>
                                       

◇第33回「町家寄席」                  (令和元年5月4日)

出演第33回

・と き   令和元年5月4日(土) 午後2時開演

・ところ     大阪くらしの今昔館(大阪市立住まいのミュージアム)

・入場料  館への入場に観覧料600円が必要です(65歳以上無料)

・番 組  らくてん亭水車「にぎやか寿司」(桂三枝・作)/ 一山亭南坊「看板の一」/ 隣乃玄関「紀州」/ 五月家ちろり「ハナコ」(立川志の輔)

<ゴールデンウィークの真っ只中、当会にとって令和最初の落語会。町家寄席としても落語では最初の催しでした。大勢のお客様を前に、出演者一同、気持ちも新たに臨みました。
 今回は、前の座敷席の男性のお客様が終始大きな声で笑っていただき、演者として本当に助かりました。会場が、前の座敷席と後ろの庭の椅子席に分かれ、後ろの席の反応が掴みにくいことから、前の席でよく反応していただくと気持ちよく演じることができます。
 今回お互い時間を気にしたこともあり(開演から1時間15分後に背景音の鶏が鳴き始めるとのこと)、皆快調に飛ばし気味となり、予定時刻より少し早い終焉となりました。まあ、各口演は引き締まり、良かったと思うのですが。玄関さんの短い本題に数々のギャグが挿入される「紀州」、志の輔師匠の原作から旅館のお客が大阪弁にかわるトリのちろりさんの「ハナコ」では、後ろの席もはっきりとわかる大爆笑となり、老若男女みなさん楽しい一時を過ごしていただけたと思います。>
       

◇第60回「らくてん寄席」                (平成31年3月9日)

◇日 時  平成31年3月9日(土) 午後1時30分開演 (午後1時開場)
◇場 所  西成区老人福祉センター 1階大広間
◇入場料  無料
◇番 組  らくてん亭水車「能狂言」/ 唐亭一寸風「猫の茶碗」/ 一山亭南坊「持参金」/
笑人「源太と兄貴」/ 天満家哲ちり「住吉駕籠」
(鳴り物)猪名川亭あん光ほか

<年に3回開催して丸20年、よう続いたもんやと思います。
    第1回は平成10年の5月。当時の館長さんのご尽力で会場の大広間には70人のお客様が入る大盛況での発足となりました(当時はまだ座布団席)。で、第2回のお客様が7人。私たちがどんなものなのか分かってしもたわけでございますねえ。それからも関係者と入場者の数があまり変わらないという期間がおそらくは3~4年、ずいぶんと長く続きました。その後、当寄席の存亡に係わる出来事があり、これまでご縁のなかった方々にもご出演をお願いすることとなって、少し集客にも気を遣うようになり今日に至ります。
    第1回の記録はまだ更新できていませんが、本日も大勢のお客様にお越し頂きました。やはり、会場がドーっと響き沸くほどの笑いがあるのは嬉しい。参加回数の多いお客様3方に感謝状をお渡ししました。水車友人の山下さんが、出演者似顔絵のポスターを描いてくださいました。皆若い。発足当初はこんなだったかも?!>

    

                          

◇第32回「町家寄席」                  (平成30年12月2日)

出演第32回

・と き   平成30年12月2日(日) 午後2時開演

・ところ     大阪くらしの今昔館(大阪市立住まいのミュージアム)

・入場料  館への入場に観覧料600円が必要(65歳以上無料)

・番 組  唐亭一寸風「上燗屋」/ らくてん亭水車「ちりとてちん」/
猪名川亭絹馬「世帯念仏」/ 柱 祭蝶「抜け雀」

<12月のはじめの日曜日とは思えない暖かいこの日、第32回目の出演となりました。館内はもう外国からのお客様が大半を占める大盛況の中、殆ど日本人ばかりの当会場にも、ちょこちょこよと横から外国人の方が覗きに来られすぐに出ていかれるというのがこの寄席の特徴です。
  今回は、猪名川亭絹馬さんが初の出演。出囃子の太鼓も手伝っていただいて助かりました。社会人落語の演じ手としてはたぶん若い方。元気いっぱいの「世帯念仏」でした。続くトリの祭蝶さんの「抜け雀」、衒いなく普通に演じられてまことに面白い。いつも感服する自然で巧みな話芸にお客様も満足の態。後の打ち上げでも、強いアピールが感じられ狙って面白い〇〇さんとの対比でひとしきり盛り上がりました。>
       

◇第59回「らくてん寄席」                (平成30年10月20日)

◇日 時  平成30年10月20日(土) 午後1時30分開演 (午後1時開場)
◇場 所  西成区老人福祉センター 1階大広間          
◇入場料  無料
◇番 組  一山亭南坊「酒の粕」/  唐亭一寸風「代書」/ らくてん亭水車「ちりとてちん」/
五月家安庵「阿弥陀池」/ 天満家哲ちり「抜け雀」
(鳴り物:猪名川亭青波ほか)

<午後から気持ちの良いよいお天気となり、今回も大勢のお客様にお越しいただきました。
 水車は、8年ぶりに「ちりとてちん」を演じました。意外に早く思い出した慢心か、年甲斐もなく前日夜遅くまではしゃいだ祟りか、前半はさんざん噛みまくり、後半何とか盛り返したようですが、やはり打ち上げのビールは苦かったとのこと。
 後の安庵さん、トリの哲ちりの熱演に援けられた第59回でした。>

    

 

◇第58回「らくてん寄席」                (平成30年7月21日)

第58回
◇日 時  平成30年7月21日(土) 午後1時30分開演 (午後1時開場)
◇場 所  西成区老人福祉センター 1階大広間
          大阪市西成区梅南1-4-27(地下鉄「花園町」駅西へ200m)
            ☎06-6654-2951
◇入場料  無料
◇番 組  一山亭南坊「アイザックとサーシャ」/  天満家哲ちり「壷算」/  唐亭一寸風「皿屋敷」/ 四笑亭〇丸「時うどん」/  らくてん亭水車「はてなの茶碗」
(鳴り物:猪名川亭青波ほか)

<連日の異常な猛暑の中にもかかわらず、今回も大勢のお客様にお越しいただきました。
 3年ぶりに出演された〇丸さんから、お客様の反応が随分よくなっているとの感想をいただきました。これだけの回数を重ね、たしかに落語好きの常連さん、それも男性のお客様でよく笑っていただける方の数が増えてきたように思います。
 今回は、南坊の小噺集からはじまる全体の番組構成もバランスがとれていた。さすがうどんを啜る仕草だけでも笑いをとれる〇丸さんにも援けられ(楽屋からスリッパをはいて出るもんではないですが?!)、トリの水車の長いネタでもお客様の集中が最後まで持続し、そこそこに受けていました。水車は、途中3分の1くらいのところから足がつり出し、痛みを忘れるため一層ネタに集中したことも稽古不足を補ったかもしれません。オチでドーっと笑いが来たときだけは完全に痛みが消えたとのこと。そのあと暫く立ち上がれませんでしたが…。
 お客様に恵まれ、次回に向けて、一同一層稽古に励みます。>