らくてん会

らくてん会は西成寄席のお世話とアマチュア落語・演芸のサークルです。

口上

◇口上(第85回「西成寄席」)

お運びありがとうございます。

聞くところによりますと、なんでも東京都立の高校の約6割が髪を染めたりパーマかけていないかを調べるために、生徒から幼児期の写真などを添付した「地毛証明書」なるものを提出させているのだそうです。「では、そちらも出したらどうですか」という声が生徒側から出るでしょう、大阪なら。

さて、これを書いておりますのが連休さなかの5月6日でございまして、ニュースはフランスと韓国の大統領選挙でもちきりでございます。それから北朝鮮との軍事的な緊張ですね。
その北朝鮮関連のニュースで、先日、「日本もまだまだ広いなあ」とあらためて思う出来事がございました。

ご記憶かと思いますが、3月に北朝鮮が日本海に向けてミサイル4発を発射しまして、それが秋田県男鹿半島の沖合300キロの海に落ちたんやそうで、物騒な話しですが、時あたかも米韓軍事演習の真っ最中で、これをけん制するために発射したのではないか、とか言われておりました。
このニュースをテレビでやってるのを私見てたんですが。おじいさんがインタビューを受けて何か大きな声でしゃべってまして、画面の下に字幕が出てて、

「けしからん!何ということをする!」
とか言うてます。
私「わぁ、韓国の人もえらい怒ってはるねや」思てたら、マイクもってたリポーターが、
「以上、秋田県男鹿半島から中継でした」
私、びっくりしてあとの解説が耳に入ってきませんでした。
( 山 )

◇口上(第83回「西成寄席」)

お運びありがとうございます。

  二ヶ月ほど前に、わたくしのガラケー(ガラパゴス携帯)がスマホ(スマートフォン)に替わりまして、いまだにイライラと画面を強打する日々を過ごしております。

 もともと、娘は早々にスマホに乗り換え、私と妻が古い携帯電話でした。契約会社はいずれも「au」だったのですが、他に家のパソコンと電話は「NTT」、一緒に料金を引き落としている妻の父親のiパッドが「ソフトバンク」という、いわば多国籍軍のような状況であったところが、妻がどこかで「まとめたら安い」という情報を入手し、以来統一軍で戦線を開くべく準備を始め、9月に我が家と義父の契約会社一本化を宣言しました。

 9月中旬の休日に「auショップ」に連れて行かれ、妻は娘と同じ機種を購入、わたくしは割引率の大きい機種があてがわれました。
 翌日、メールをしようと操作していると、前の携帯からコピーして貰った、いわゆる「電話帳」のデータが消えてしまいました。もちろん、何故そうなったかは分かりません。仕方がないので、再び古い携帯電話を持ってショップに行くと、「全部消えてしまう事ってあまり無いんですけどねえ」「しょっちゅう消えられてたまるか・・・」という言葉を飲み込んで帰りましたが、しばらくはメールをするのがためらわれました。

    わたしは、携帯電話では「通話」「メール」しかしておらず、「ライン」などは不要のものと思っておりましたが、同年代の同僚でわたしより一年以上早くスマホデビューした奴が「任せろ」というので任すと、「電話帳」に載っているひと全員に「ラインやろうゼ」という通知を一斉送信したようで、「スタンプ」というんですか、マンガのような絵が、以前仕事でもめて大ゲンカをして数年来絶縁していた人から送られてきて、ちょっと複雑な心境になったりしました。

〝 メルアドの 変更から変更まで 便りなし 〟           ( 山 )

◇口上(第80~82回「西成寄席」)

◇口上(第82回)

お運びありがとうございます。

病気における「三大激痛」というのをご存知でしょうか。「三大」といいながら諸説あるんですが、ほとんどが「群発頭痛」「結石」「心筋梗塞」「痛風」「腎炎」の組み合わせです。      ※「陣痛」を含む説もある。

忘れもしない五月二十四日(火)、わたくし生まれて初めて「尿管結石」を発症しました。男性では十人に一人、女性は二十五人に一人、生涯に一度は罹患するそうで、ご経験ある方はお分かりでしょうが、かなり痛いです。

それは夕方四時に、左わき腹から腰にかけての鈍い痛みから始まりました。豊富な腰痛経験から、少しでも楽な姿勢を求めて、仕事中ではありましたが立ったり座ったり、曲げたり伸ばしたりを繰り返しましたが、まったく効果がありません。やがて痛みは強さを増しながら腹部へと広がっていきます。

仕事中のことですので周りに職員はいるのですが、じつはこの職場に来て実質十日ほどしか経っておらず、周囲の職員も「この人は四時になったら立ち上がって体をひねる人かもしれない」という疑念を払しょくできず、声を掛けることをためらっている様子です。

更に痛みは強くなり、呼吸は浅く、額に脂汗がにじむようになり、自分で救急車を呼びました。救急搬送された済生会中津病院で、CT検査により左尿管上部に10ミリ程度の結石が発見されました。

原因が特定されましたので、痛み止めの座薬を挿入して貰って30分。「薄紙がはがれる」ように痛みが引いていく快感を味わいながらベッドに横たわっておりました。

結石といえば30年位前に「胆石」を経験、手術しており、結石界の双璧、例えるならばアイガーとマッターホルンの北壁を制覇したといったところでしょうか。

この一カ月半後、石は「体外衝撃波尿管結石破砕術」の施行を経て、体外に排出されるのですが、その顛末はいずれ。                                   ( 山 )

◇口上(第81回)

お運びありがとうございます。

アボカドという、イメージとしては果物と野菜の中間のやや野菜よりに位置する食べ物をご存知でしょうか。わたくし長い間「アボガド」と思っていたのですが、「アボド」が正しいのだそうですね。

最近、我が家ではこのアボカドの種を使ったダイエット茶が飲まれております。例によってテレビ番組で取り上げられていたのを見て、妻と娘が導入を決定したのです。

アボカドを買ってきて種(果実1コに種1コ、ピンポン球を一回り小さくしたくらいの大きさ)を取り出し、厚さ2~3ミリに切って(包丁で簡単に切れます)、これを種1コにつき800CCくらいの水から煮出すこと40分、水が約半分の量に煮詰まり、ピンク茶色というややこしい色になれば出来上がりです。これを通常の食事の際にお茶代わりに飲むと、1~2週間で2キロやせるというのです。

味はゴボウっぽい(土臭い?)感じで、私の口には合いませんでしたので一度でやめました。妻と娘は強固な目的意識のためか「飲める」と言っています。

アボカドは若いものは表面が緑色で、熟すにしたがって黒くなります。全体がほぼ黒に近くなったくらいが食べごろなのですが、ダイエット茶にはその果肉ではなく種しか使いません。余った果肉(おかしいでしょ!)は3人で食べます。

 始めて1ヶ月。外から見ても解りませんが、妻と娘は「一定の効果」を主張します。しかし、訊(き)いても彼女は自らのウエイトは公表しません。わたしは、少なくとも家族3人の総重量は微増ではないかと疑っています。                                       ( 山 )

◇口上(第80回)

お運びありがとうございます。

おかげさまで「西成寄席」が第八十回を迎えました。平成八年にスタートし、年四回開催して丸二十年。これまで支えていただきました多くの皆さま、貴重なご芳志を賜りました各種団体・企業・個人の皆さま、ご手配いただいております桂春若師匠をはじめご出演の落語家の方々、そして何よりもご来場いただきましたお客さまに、厚くお礼を申し上げます。

始まりました当時、第一回をご覧いただいた落語作家の小佐田定雄さんから「血の通った文化事業」「今から西成区へ転居しようかしら」と期待の言葉をいただいた(産経新聞記事)ことが懐かしく思い出されます。

以来、区民・市民の皆さま方にかわいがっていただき、あっという間に二十年が経ちました。初回の頃に生まれた人は二十歳。二十歳だった方は四十、四十だった方は六十.六十・・・きりがございませんが、本当にありがたいことだと思っております。

この間には「繁昌亭」が開席。西成区でも「動楽亭」などプロの定席ができ、アマチュアの落語活動も盛んになってきています。また、平成二十五年からは六代目・桂文枝師匠が「西成区PR大使」に就任されるなど、西成区は上方落語とたいへん縁の深い土地柄です。そこで、今回は西成区政九十周年、さらに区民センター開設三十周年記念も合わせて「西成寄席スペシャル~鶴光さんがやって来る!」を、いつもの会議室ではなく区民センター大ホールで開催する運びとなりました。

これを機に、より多くの皆さまに上方落語を楽しんでいただけるよう、そして西成区が「落語のまち」としてさらにアピールできるよう、当「西成寄席」もひきつづき第九十回、第百回に向けて頑張ってまいります。

皆さまの変わらぬご支援とご贔屓を乞い願い上げ奉ります。

 

◇口上(第79回「西成寄席」)

お運びありがとうございます。

今年は秋が例年より暖かかったせいか、また大阪は選挙があったりして、「年瀬の気配」というものを感じないまま、ここまで来てしまった気がいたします。

年々季節感がなくなってきているように思いますが、クリスマスやバレンタインデーに関わりがなくなってきたことや、近年のハロウィンになじみがないなどの私の個人的な事情によるものかもしれません。

そんな中、あいかわらずこの時期に私のまわりによく現れるのが「宝くじが当たったら仕事をやめる」という人たちです。みなさんの周辺には居られませんか?

ちなみに、今年の年末ジャンボ宝くじの賞金は1等が7億円(昨年は5億円)、前後賞が1・5億円(同1億円)。つまり、1等と前後賞をあわせて10億円ということです。「10円置く」とちがいますよ。(すみません。春若師匠のギャグをパクリました)

何か、仕事にご不満があるんでしょうか。でも、それほど深刻ではないのでしょうね。「宝くじが当たったら・・・」という条件付きで「辞める」と言っているんですから。

しかし、これ、逆に言うと「宝くじが当たらなかったら辞めない」と言っているのと同じですので、心配してまじめに職場のことなんか聴いていると「いや、うちの職場も悪いところばかりじゃないんです・・・」とか言い出しますのでね。うっかり相手をしていると「あほらし」ということにもなりかねません。

だいたいお金の心配がなくなったら、仕事に行かないというのが、勤め人の私にはわかりません。仕事に出なければ、配偶者と過ごす時間が増えるだけではないでしょうか。

あっ、いえ、それほど深刻ではないのです。いいところもいっぱい・・・・・。

                               ( 山 )

◇口上(第78回「西成寄席」)

 お運びありがとうございます。

    唐突ですが、あたまにデキモノができまして。

 あたまの内(なか)ならこれは脳外科の領分で、ちょっと大層なことになるんですが、わたしの場合は外側つまり頭皮上のことで、これは皮膚科の縄張りで深刻さの度合いがグッと下がるのでございます。とはいえ、散髪屋に行きますと櫛にひっかかったり、時折ぼんやりとした痒みも感じます。そこで、西成区の玉出にある評判の良い皮膚科に行きました。このお医者さんがさすがに混んでおりまして、待合室で立っている人がいるくらいです。一時間待ちなどはザラで、慣れた方なんかは受付で看護師さんに声をかけてから、どこかへ用足しに行かれるくらいです。

 やっと順番が来まして、診察室のいすに座らされて少し待っていると、先生が登場して、ルーぺというんですか拡大鏡で見ること2秒。

 「イボや、コオラソ!」

 「コオラソ」という器具が出てくるのかと思っておりましたら、これが「凍らそう」でして、何でも液体窒素(チッソ)を染み込ませた綿棒をイボの表面に押し付け細胞を破壊し、かさぶた状にして取ってしまおうという割と強引な治療法でして、正式には「液体窒素療法」という身もふたもない名前です。

 要するに皮膚のうえにできたイボを「低温やけど」させ、凍傷によって組織を破壊されたイボを少しずつはがしていこうというわけです。

 何やら恐ろしげな治療法ですが、実際にやってみると「やけど」とはいえ、それほど強い痛みはなく、むしろ蚊に喰われて膨らんでいる所に十文字に爪を立てるような、そんな心地よさがあり、わたし嫌いじゃありません。

 先生が「しばらくかかるよ」とおっしゃるので、近所に良い喫茶店をさがそうと思っています。

                               ( 山 )

◇口上(第77回「西成寄席」)

  お運びありがとうございます。

   先日、電車に乗っていたときのことですが、途中の駅から六〇代半ばと推察される女性二人が乗ってきて、わたしの隣に座りはりました。仲の良いお友達らしく、大きな声で話をしておられます。

  最初は誰か共通のお知り合いの話で盛り上がっておられましたが、やがて一方の女性が、

「ちょっと、あんた知ってる?吉永小百合て七〇歳らしいで・・・」

「エエーッ、ほんまかいな。負けてられへんわあ!」

「せやろう!」

 不意を突かれたわたしは言葉もなく、ただ電車の床の模様を眺めておりました。

 ・・・負けられへんということは、つまり勝つか引き分けるということですか・・・。

  そもそも現時点で「勝ち負けを論じる」ということは、例えば四〇歳や五〇歳のときに「ある程度同じようなレベルにあった」ということが前提ではないでしょうか。

 しかるに、わたしなりに冷静に判断して、出産直後はともかくとして、お二人が小百合さんのライバルであったことは無かったかと思われます。

 もとより、そのこと自体は決して非難されるようなことではありません。なにせ相手は吉永小百合さんなんですから、大抵の人はボロ負けなんです。

 むしろわたしの驚きは、「そんなもん100メートル離れて見たら一緒やんかぁ」みたいな、神をも恐れぬ楽観主義にあります。

 お二人は、その後も次々と話題を変えておしゃべりを続けておられます。稀代の美人女優に対抗するという難題はすでに忘れ去られ、痕跡すらありません。

 彼女たちの真骨頂は、まさにこの辺りにあるのでしょう。

 寿命は負けないと思います。

                               ( 山 )

◇口上(第76回)

お運びありがとうございます。

わたしの家にテレビが来たのは昭和三十九年の東京オリンピックのときでした。それから数年たってテレビがカラーになったころに、電話がついたのではなかったかと記憶しています。

我が家にテレビがやって来てから五〇年。テレビ好きのわたくしは時間が許せばずっとテレビを見ておりますが、中でも「探偵ナイトスクープ」という6チャンネルの人気長寿番組が大好きです。一般市民が悩み(深刻なものからアホらしいものまで)の相談を番組に寄せ、探偵役の芸能人が解決に取り組むという内容です。

この前も、「ひきこもり歴30年」という52歳の男性から番組に「現在の生活から脱して社会に出て行きたい。ついては探偵に手伝ってほしい」という依頼が寄せられました。さっそく探偵(カンニング竹山)が依頼者の自宅を訪ねて、長年のひきこもり生活に終止符を打とうという気持ちになったきっかけをたずねると「同い年の山中教授がIPS細胞の研究でノーベル賞を受賞したから」とのこと。たぶん全国の視聴者がわたくしと一緒に「どこと比べてまんねん?!」と突っ込んだことだと思います。

さて、人間関係が苦手な依頼者ですが、「自宅で犬を一匹飼っており、良好な関係」とのことで、それではと探偵が見つけてきたのが「ひきこもりの犬を散歩に連れ出す」という仕事。嫌がる小型犬(犬種は小型犬だが運動不足等のため著しい肥満で大きく見える)を根気よく説得して(おそらく依頼者が周囲から言われ続けた内容だと推察される)、とうとう連れ出しに成功するという感動のハッピーエンドとなりました。依頼者男性のピュアな心が中型風小型犬に通じたのだと思います。

ここで思い出したのが、知り合いの男性のことです。彼は趣味でトライアスロンをやってるんですが、先日彼の飼い犬が血尿を出したというのです。ご想像のとおり自身のトレーニングをかねて飼い犬を散歩に連れ出していたそうです。

虐待ですがな。

(山)

◇口上(第75回)

お運びありがとうございます。

冬がそこまで来ておりまして、何かとあわただしいところへ持ってきて、この暮れに総選挙をやるということになりました。どうしてもやるんやそうですな。

まあ確かにいろいろと不平や不足を言いたいことはありますが、七〇〇億円も使うてもらうほどの不満はないのです、個人的にはですね。

で、また公示というんですか、運動期間に入るとうるさいですな。わたくし、だいたいにおいて争いごとが嫌いなほうですので、ええ大人がマイク使って相手の候補者の悪口言うてるなんていうのはホントかなわんのです。

しかし、これがおなじ競争でも「フィギュアスケート」というのは観ていて実に楽しいですね。第一美しい。いや、おおむね美しい。男子はいけません。町田?勘弁していただきたい。

昔から印象的な選手が何人もいました。ジャネット・リン、カタリーナ・ビット。それからキム・ヨナ、浅田真央ですね、やはり。文字通り「華」がある名スケーター達です。

ただ若干理解に苦しむのは音楽です。あいかわらず「白鳥の湖」「007」など十年一日のごとくです。最近になって「歌」入りの曲が解禁になったと聞きました。ぜひ、何とかしていただきたいと思います。

さて、今年も残すところ一ヶ月余りとなりました。みなさまにとって、本年はどんな年でしたでしょうか?

「終わり良ければ全て良し」といいますから、何とか十二月を機嫌よく乗り切れば、少々のことは忘れて「まあまあ」ということになるのではないでしょうか。どうか、お風邪など召されませんように、健やかに師走をお過ごしください。

「女子フィギュア 村上 演歌 うなりそう」                                 ( 山 )

◎口上(第74回)

お運びありがとうございます。

この一年ほど、ギターを習いに行っておりまして、月に2回、1回当たり1時間の個人レッスンです。

先生は四十歳代で、おもにジャズのギタリストとしてライブハウスなどに出演しておられます。私の世代(あと一年くらいで還暦)ですと、バンドマンの印象といえば、①少し不良、②極端に寡黙か、もしくはチャラチャラしている、③ファッションが個性的、④女性にもてる・・・といったあたりですが、先生はいずれの項目にも該当しません(④は詳細不明ですが、少なくとも「ちょっとグレてる雰囲気が女性のハートをくすぐる」といった要素は皆無)。至ってまじめで普通な人です。

生徒に対しても、とくに若い人には厳しく教えておられて、そんな姿勢が信頼されているのでしょう、たくさんの生徒がかよっています。

先生の専門はジャズですが、生徒のリクエストに応じてどんな曲でも教えてもらえます。ある五十代半ばとおぼしき男性はハードロックひと筋ですし、六十代の男性は「ゴッドファーザー」のテーマ、スピッツしかやらない三十代の女性、ユーミンの「卒業写真」をハモろうとする夫婦など、その点はまったく自由です。

年に一度、発表会というのがありまして、わたくしも出させてもらったのですが、老若男女合計で三十組くらいのバンドが出演します。生徒は基本ひとりでギターもしくはギターとボーカル(弾き語りというやつです)でバンドに参加します。

バンドのほかのメンバー(ベース、ドラム、キーボード、曲によってはボーカル、プラス先生のギター)は全員がプロですので、ちょっと聞くと「かなりうまいバンド」という感じです。ところが、やはりそこは発表会ですので、どうしても「生徒のソロパート」というものが設定されます。かくして、次々と「間奏がいい感じ」なバンドが登場することになるのです。        (山)

◎口上(第73回)

お運びありがとうございます。

昨年十一月に初孫が生まれまして、わたくしもおじいちゃんになりました。

出産した長女は茨城県に住んで亭主と二人で農業をやっておりますもので、畑をみなければならないし、子どもの方もまだ首が据わらないなどなどで、なかなか顔を見る機会がなかったのですが、先日、ゴールデンウイークに亭主を茨城県に残して初めて生後六か月の孫を連れて帰ってきました。

稼業が農業ですので畑に行くときも(わたくしの)娘が娘(孫も女の子です)を連れていきますので、とにかく母娘は一日中いっしょで、さらにまだ母乳だけで育てているのだそうで、現在孫の人間関係は母親オンリーです。だれの抱っこも許しません。試みに抱き上げると、骨伝導と言うのでしょうか、こちらの頭の奥が「ワーン」と鳴るような声で泣き叫びます。

長女によると、実の父親であっても機嫌のよい時でないとすんなりとは抱っこさせないそうです。

たまに電車などでおんぶや抱っこをされた子どもに何かお愛想をすると笑顔を見せたりする子どもも居ますが、わたくしの孫は妥協という言葉を知らないようで(まあそれはそうか)だれの抱っこも許しません。

ただし、床においても泣くことはなく、母親の位置を確認しながらコロコロと寝返りをしたり、おもちゃで遊んだりしています。

こちらが手を出さなければ機嫌よくしているのです。

専守防衛・・・。

「泣かず、抱かせず、さわらせず」

二日間わたくしの家にいて、外交関係に特段の進展はありませんでした。

彼女らが茨城に帰った翌日、父親に抱かれて号泣する孫の写真が長女のフェイスブックに載っており、「近寄られて泣く娘と心で涙する父」とのコメントが添えられてありました。                          (山)