らくてん会

らくてん会は西成寄席のお世話とアマチュア落語・演芸のサークルです。

活動

◇第8回「てんのじ村寄席・寿恵広ガロ落語会」  (平成29年11月40日)

◇と き  平成29年11月4日(土) 午後2時開演 (午後1時30分開場)

◇ところ    山王福祉会館 (大阪市西成区山王2丁目13番)    

◇入場料  無料

◇番 組       柱 祭蝶「兵庫船」/ 隣乃玄関「代脈」/ 唐亭一寸風「七段目」/ 中入り/
らくてん亭水車「源太と兄貴」(笑福亭仁智・作)/ 古印亭勝丸「質屋蔵」

<開場直前から雲行きがあやしくなりはじめましたが、今回も大勢のお客様にお越しいただきました。
水車は、先日ネタおろしした「源太と兄貴」(笑福亭仁智師匠・作)に再度挑戦。手ごたえがあったところも、なかったところも。このネタは短いコントが集まったようなもの-例えば全部に共通の「源太!」のセリフも、場面ごとに合った叫び方を工夫すべしと、後の打ち上げで、この演目の熟達者、玄関さんから有難いアドバイス。年内に今一度挑みます。
他の面々は、すべて古典。祭蝶さん、玄関さんで盛り上げてもらった後の一寸風さんも、まきぞうさん(三味線・唄)らのハメモノに乗り、気持ちよさそうに「七段目」を演じ切りました。トリの勝丸さんは「質屋蔵」の長丁場。さすが噺の運びも、お頭の方も、光ってました!

  
  
  

  

  
      

◇第56回「らくてん寄席」                (平成29年10月14日)

前日から急にうすら寒くなり気がかりでしたが、今回も大勢のお客様にお越しいただき嬉しい限りです。
秋の回には毎年出ていただいていた隣乃玄関さんが今回無理となりましたので、水車が彼のテイストの演目をと「源太と兄貴」(笑福亭仁智師匠・作)を演りました。彰太郎さんに沸かせていただいた後に飛び込みましたが、大爆笑ネタのはずがまあソコソコあぶくは出てましたがといったところで…水車自身生煮えの状態で終わってちょっと悔しい。で…もう一回、今度は玄関さんも出られる「てんのじ村寄席・寿恵広ガロ落語会」で挑戦させていただきます。
続くあん光さんに再沸騰していただき、一寸風さんの「くっしゃみ」まで盛り上がりました。今回は全員マイクなしの熱演。もっともスイッチが入ってないのに気づいたのは一寸風さんだけでしたが。
               

◇第19回「らくてん西寄席」               (平成29年9月2日)

  • と き   平成29年9月2日(土) 午後1時30分開演
  • ところ   西区老人福祉センター
  • 入場料  無料
  • 番 組  唐亭一寸風「つる」/ 薫風亭ぽんぽこ「松山鏡」/  五月家安庵  「平の陰」/ 一山亭南坊「アイザックとサーシャ」/ らくてん亭水車「舟弁慶」
    (鳴り物:らくてん亭さくら、ほか)

      

◇第55回「らくてん寄席」                (平成29年7月15日)

第55回
◇日 時  平成29年7月15日(土) 午後1時30分開演 (午後1時開場)

◇場 所  西成区老人福祉センター 1階大広間      
◇入場料  無料
◇番 組  唐亭一寸風「つる」 /  一山亭南坊「犬の目」 /  猪名川亭彰太郎「饅頭こわい」 /
天満家哲ちり「世帯念仏」 /  らくてん亭水車「舟弁慶」

連日の猛暑にもかかわらず大勢のお客様にお越しいただきました。
 今回の応援は池田の落語ミュージアム生の猪名川亭彰太郎さん。落研出身者のいない当会レギュラーとは違いがすぐに分かるお達者な口演で中盤を盛り上げて頂きました。演目は「饅頭こわい」。水車が水車でなかった昔々に演じたことがありますが、面白くない、長いで、内々では彼の「饅頭こわい」がこわい-と言われたものです。彰太郎さんのは、面白いうえに、身投げや狐の挿話は省かれていて短い。その代りマクラをたっぷりされ、これも面白くてお客様にはよかったと思いますが、あとにまだ2席、しかも最後に長尺のが控えていて、運営する身には、彰太郎さんのマクラはちょっとこわい!
 レギュラー4人も、それぞれに好きなネタを楽しみながら演じました。水車は、冷房をかけすぎノドが弱っていたのでしょう、途中から声がかすれながらも、30分を優に超える大ネタを、縮めようという気はサラサラなく、やり切りました。それぞれに、アマチュアならではの満足に浸ることができました。お客様、堪忍ね?!>
  
  
  
     

◇Tennojimura-yose English Rakugo Part14      (平成29年10月29日)

Oct.29th  14:30   

at Sanno fukushi kaikann 

Admission 500 yen

<Program>

 1.Summer Doctor by Hasshow(八笑)
 2.Singing Doctor by Yuen(遊宴)
 3.Myogaya Inn  by Koito(こいと)
 4.Workshop  by Showto(笑人)
 5.My Homework  by Charley(須磨乃家茶里)
 6.Patience Bag    by Kitty (西ノ家喜亭)

10月29日(日)に第14回の「てんのじ村寄席・英語落語の会」を開催しました。台風の接近による土砂降りの雨のなか、関係者間ではおそらくお客様は一桁台だろうと予想していたところ、現実には17名もお越し頂きました。うち外国人の方が8名。大阪のディープサウスのこの会場へ、本当にようこそ、有難うございました。

今日はお稽古会になるかもと思っていた演者も、がぜん張り切って演じ切りました。世界最高齢の英語落語家・八笑さんの「夏の医者」の脱力感ある蟒蛇(うわばみ)は何度観ても面白い。遊宴さんも即興の舞姿がシャンソン「枯葉」の前奏にとても合致してかつユニーク、一番稽古されたらしいフランス語の歌の部分もなかなかのものと思わせます(実際のところは不明)。「みょうが宿」で久し振りに登場されたこいとさんは、流暢な英語もさることながら、お顔と声の表情がとても豊かでかつ可愛らしいのが素晴らしい。ほぼレギュラーの茶里さんは、本職が学校の先生、演目が「宿題」ゆえ模造紙やホワイトボードを駆使しての板書、ビジュアルつきの落語となりました。算数、英語ともに苦手の私でもかなり分かった気にさせてかつ笑えました。そしてほとんど毎回トリを務めて頂いている喜亭さん、常にご自身の翻訳・解釈で毎回違う演目をこなされる才能と情熱に脱帽します。今日はわざわざ明石からファンの方が荒天にもめげず来られていたのもうなずけます。

いつも乗せ上手の笑人さんは、3週間のアメリカ口演を終えてますます腕に磨きがかかり、ワークショップの最後には、4人を前に並ばせまとめて小噺指導、また会場の全員に「I scream.」と叫ばせました?!。

伝統にしばられない、誠に英語落語らしい英語落語の会になりました。天候への懸念から、アフター・ショウ・パーティの準備をしておらず、残念!>

      

◇第86回「西成寄席」                   (平成29年8月25日)

  •  と き   平成29年8月25日(金) 午後6時30分開演 (30分前開場)
  • ところ   西成区民センター 2階会議室 (大阪市西成区岸里1-1-50)                    
  • 入場料
    1,300円
    (65歳以上・身体障がい者手帳等をお持ちの方は800円)
  • 番組    「宿屋町」    月亭秀都
           「商売根問」   森乃石松

           「夏の医者」   桂春若
             仲入り
           「天災」     桂よね吉
           「船徳」     笑福亭岐代松                                             <お陰様で今回も前回同様65歳未満の一般のお客様が昨年度よりやや多くご来場いただきました。開演時間を僅か15分ですが遅くした効果かと喜んでいます。
     毎回の出演者を、20年前の名鑑でチェックするのが習慣になっています。その名鑑に本日の出演者のうちお二人が載っておらずページ隅にメモ書きすることにも感慨を覚えますが、春若師匠にはこれまで1回の休場もなく全回出演いただいていることにも今更ながら感嘆します。本日も師匠の軽妙な「夏の医者」で中入り。
     名鑑には4番手のよね吉師の入門間もない頃の写真が(まもなく吉朝師匠の13回忌とのこと)。イケメンが多い吉朝師匠一門の中でも誠に初々しい細面の男前。登場されたお姿は、見る影も…いや大変貫禄のついた大御所の風格。演じられた「天災」はやはり耳慣れた「便所にはまる…紅羅坊名丸」先生の出てくるのとは一味違う吉朝師匠流の「天災」(心学者の名前は堀定勘兵衛?)で懐かしくも新鮮でした。
     トリの岐代松師匠は、20年前の写真とあまり変わらない面立ち。ご自身で舞台を大阪・神崎川に変えた「船徳」を熱演途中、突然お客様のケイタイが鳴り出し、それがなかなか止まらない。ようやく止まったかと思ったらまた鳴り出す。高齢のその女性もうろたえておられましたが、我々スタッフも気が気でなかったところ、岐代松師匠は少しも騒がず、その着メロ音が「川の流れのように」だったのをとらまえて笑わせたり、噺の流れは渦巻きはしましたが完全には途絶えず、雰囲気を保ったままうまく急場をしのいでいただきました。全86回、430席の中でも記憶に残る1席になること間違いなし。後の打ち上げでも格好の肴となりました。>

      

◇Tennojimura-yose English Rakugo Part13      (平成29年6月11日)

Jun.11th 14:30

at Sanno fukushi kaikann       

Admission 500 yen

      <Program>

1.Longevity by Hasshow(八笑)
2.A Complaint Bag by Arara(あらら亭あらら)
3.My Beautiful Wife  by Charley(須磨乃家茶里)
4.Workshop  by Showto(笑人)
5.Gonsuke’s Fish  by Corey(こうりい)
6.Mailholic Family    by Kitty (西ノ家喜亭)

今回は妙齢の大阪おばちゃんが多数お越しいただいたのが一番の特徴でしょうか。開演前の会場が賑やかなこと。またKonekoさんが応援に来てくださり、〇丸さんとの三味線の連弾でお囃子も一段と賑かでした。この賑かさに乗って、演者も飛び入り前座のSakuchanから、古典も創作も何でも自家薬籠に納める驚異の落語英語力・トリの喜亭さんまで皆さん快調。なかでも大阪おばちゃんから一番エネルギーを戴いたのは久しぶりに登場のあららさんかな?!
 一方で、これまでより少なかったのが外国人のお客様。しかし、以前近くのゲストハウスに宿泊して来場されたドイツ人の女性が再び来られ、笑人さんのワークショップに登壇。外国人のリピーターは他にも2人いらっしゃって嬉しかった。
 新今宮駅前に星野リゾートが関西観光の拠点ホテルを建設!長年この地域のポテンシャルに注目してきた者にとってこの上ない朗報です。商店街、ゲストハウス群の皆さんとともに、私たちも頑張ります。>
  
  

◇第29回「町家寄席」                  (平成29年5月28日)

出演第29回

・と き   平成29年5月28日(日) 午後2時開演

・ところ     大阪くらしの今昔館(大阪市立住まいのミュージアム)

・番 組  らくてん亭水車「八五郎坊主」/ 唐亭一寸風「天災」/
柱祭蝶「桃太郎」/ 五月家ちろり「ちりとてちん」

<毎年4月と11月または12月に出演してきましたこの「町家寄席」、今回初めて春の回が5月になりました。座敷はお客様と共にいつもより座布団さんがいっぱい。お世話いただいている館のご担当も一部変わられたのでしょうか、これまでといろいろと段取りの違うことがあり、ちょっと戸惑いも…一番のびっくりは、トリのちろりさんの口演途中に天神祭のお囃子音が流れ出したこと。しかしさすがは社会人落語日本一決定戦・初代チャンピオン。少しも動ぜず、最後までお客さんを惹き付けて離さずに終えられました。そういえば浅い回の頃、夕立の激しい雷音が鳴り響き稲妻が走るまでになり、わやくちゃやったことを思い出しました。これからまた気を付けます。ちろりさん、また今回予定の玄関さんがやむないことで出演できなくなり急遽出演いただいた祭蝶さん、感謝です。>

  
  

◇口上(第85回「西成寄席」)

お運びありがとうございます。

聞くところによりますと、なんでも東京都立の高校の約6割が髪を染めたりパーマかけていないかを調べるために、生徒から幼児期の写真などを添付した「地毛証明書」なるものを提出させているのだそうです。「では、そちらも出したらどうですか」という声が生徒側から出るでしょう、大阪なら。

さて、これを書いておりますのが連休さなかの5月6日でございまして、ニュースはフランスと韓国の大統領選挙でもちきりでございます。それから北朝鮮との軍事的な緊張ですね。
その北朝鮮関連のニュースで、先日、「日本もまだまだ広いなあ」とあらためて思う出来事がございました。

ご記憶かと思いますが、3月に北朝鮮が日本海に向けてミサイル4発を発射しまして、それが秋田県男鹿半島の沖合300キロの海に落ちたんやそうで、物騒な話しですが、時あたかも米韓軍事演習の真っ最中で、これをけん制するために発射したのではないか、とか言われておりました。
このニュースをテレビでやってるのを私見てたんですが。おじいさんがインタビューを受けて何か大きな声でしゃべってまして、画面の下に字幕が出てて、

「けしからん!何ということをする!」
とか言うてます。
私「わぁ、韓国の人もえらい怒ってはるねや」思てたら、マイクもってたリポーターが、
「以上、秋田県男鹿半島から中継でした」
私、びっくりしてあとの解説が耳に入ってきませんでした。
( 山 )

◇第85回「西成寄席」                   (平成29年5月25日)

第85回

  •  と き   平成29年5月25日(金) 午後6時30分開演 (45分前開場)
  • ところ   西成区民センター 2階会議室        
  • 入場料
    1,300円(65歳以上・身体障がい者手帳等をお持ちの方は800円)
  • 番組
    「いらち俥」      桂 弥っこ
    「田楽喰い」     笑福亭生寿
    「鹿政談」     桂春若
    (仲入り)
    「盗人の仲裁」  桂 文三
    「幸助餅」      桂 団朝

<今回から、お勤めの方も少しお越しやすいようにと、開演時刻を15分遅らせ午後6時30分としました。終演時刻は、これまでも目標の午後8時30分より15分以内ほどには早くなったり遅くなったりしていましたので演者さんの側で十分調整可能と高を括っていましたら、師匠方皆さん熱演で、もともとの15分遅らせプラス10分遅くなり、9時がリミットの会場の撤去・原状回復に慌てふためくことになりました。
 前々回に、追い出したはずのハエが1匹演者をいらいに舞い戻るという珍事がありました。実は今回も設営中にハエが舞い込み追い出したものの心配していましたら、それはなかったのですが、出演済みの若手落語家さんの名ビラが名ビラ立てから落ち、春若師匠の口演を邪魔するという、これまた初の珍事がありました。運営上の細かな注意の種は尽きないです。
 お陰様で、高齢者でないお客様も少し増え、まだまだ期待をもって運営に当たります。
 公演の方は、あのおかしくも絶妙な食事シーンだけでも値打ちのある笑顔いっぱいの文三師匠の滑稽話、演劇にも出られるとのこと、相撲通で、西成の呑み処通であることも知りましたトリの団朝師匠の迫力ある人情話へと盛り上がり、後の打ち上げもまた時間超過で終えることとなりました。>