らくてん会

らくてん会は西成寄席のお世話とアマチュア落語・演芸のサークルです。

活動全体

◇第13回「てんのじ村寄席・寿恵広ガロ落語会」  (令和2年7月4日)

◇と き  令和2年7月4日(土) 午後2時開演 (午後1時30分開場)

◇ところ    山王福祉会館 (大阪市西成区山王2丁目13番)    

       詳細はてんのじ村寄席ホームページへ(http://tennojimura-yose.rakutopia.jp)

◇入場料  無料

◇番 組       一山亭一寸風「犬の目」/ 唐亭一寸風「天災」/ 隣乃玄関「荒大名の茶の湯」/ (仲入)/ 悠々亭伸輔「疝気の虫」/ らくてん亭水車「軒づけ」

<小雨が降ったり止んだり、あいにくの空模様の7月4日の土曜日に、第13回の「てんのじ村寄席・寿恵広ガロ落語会」を開催しました。
はじめての事前予約制。座席数をいつもの半分にし、空調をかけつつ窓は常時開け放ち、お客様にはマスク着用、入り口での手指消毒をお願いしました。幸い気温がさほど上がらず外からの風も適当によく通り、落語を聴く環境としてまずまずでなかったかと思います。
演者と客席との距離も何とか3メーター程度離すことができましたが、水車の「軒付け」は爆発的大音声が売りのため、途中3カ所ほど、とっさに口の前を透明の下敷きで遮るという芸当をしました。お客様の興を削ぐリスクもあったと思いますが、結果は大爆笑につながりよかったです。
開場前に、座席や扉の取っ手、トイレの手すりや便器など要所要所を効果持続性の除菌剤で拭いておきましたので、後の片づけはいつもどおりで済ませ、いそいそといつものアジア料理のお店へ。>

 

 

 

◇Tennojimura-yose English Rakugo Part 21     (令和2年2月9日)

Feb.9th (Sun) 14:30

at Sanno fukushi kaikann  

Admission 500 yen

<Program>
1. Short Stories  by Tsubasa(桜楽亭 翼)
2. A Man in a Hurry  by Hasshow(八笑)
3. Kozu Shrine  by Charley(須磨乃家茶里)
4. Workshop  by Showto(笑人)
Let’s perform short Rakugo story by Rakugo instructor
5. I Hate Hamburgers  by Chamekichi(笑笑亭ちゃめ吉)
6. The Patience Bag  by Kitty(西ノ家喜亭)

ここ数日にわたる寒気の中、また中国での新型肺炎流行の影響が懸念される中、予想を上回るお客様にお越しいただきました。
 一番手は姫路の高校生、英語はすでに達者な桜楽亭翼くん。笑顔を絶やさず堂々とみごと初出演をこなしました。喜亭さん、茶里さん指導のもと、これからがますます楽しみです。
 続く、世界最高齢の英語落語家で当寄席名代のスーパーお爺さん、八笑さんの「いらち俥」も、まだまだ弾けて跳びまくり、前回怪我で欠場の須磨乃家茶里さんの満を持しての「高津の富」は、これぞ古典落語の面白さをそのままに伝えていただいた、まことに嬉しい流れとなりました。
 その流れに乗せ上手の笑人さんも乗りに乗り、ワークショップは最後にお客様を総立ちにさせてオーバーフロー。そして当寄席が大好きと言うていただいている京都・笑笑亭のちゃめ吉さんの「ハンバーガー怖い」。姫路が拠点、当寄席レギュラーの西ノ家喜亭さんの「堪忍袋」。関西の東と西、それぞれの地でリーダー格のお二人が、大阪のディープサウスの会場を笑いの激流へと変えました。ちゃめ吉さんの舞妓の演技が面白かわいい。喜亭さん、喜気迫る嫁さんの「くそ婆あ、死ね~」。常連のお客様から、いままでで一番おもしろかったとの感想をいただきました。
 課題は依然として集客です。>
  

 

◇第8回「らくてん東住吉(とんずみ)寄席」      (令和2年1月25日)

  • と き   令和2年1月25日(土) 午後1時30分開演
  • ところ  東住吉区老人福祉センター
  • 番 組  「子ほめ」天満家哲ちり/「オレオレ詐欺(神崎真一作)」/ 「軒づけ」らくてん亭水車/「ふぐ鍋」隣乃玄関/「七段目」唐亭一寸風

    <これまで「センター寄席」として開催されていましたが、通算8回目にあたる今回から出演させて頂いている私たちの会(らくてん会)にちなんだ名称に変えられました。定員80名で募集後すぐに満席になるという事前登録制の会です。西成区老人福祉センターでの「らくてん寄席」(事前登録なし)、西区老人福祉センターでの「らくてん西寄席」(事前登録制)につづいて我が会にゆかりの名称の寄席にしていただき、誠にありがたく光栄に存じます。 我々にとって新年初の会ですので、出演者は、今回同様、これからも会員・会友だけで回したいと思います。毎回本当にお客様の反応がよく、いまから次回が楽しみです。>
            

◇第34回「町家寄席」                  (令和元年12月15日)

・と き   令和元年12月15日(日) 午後2時開演

・ところ     大阪くらしの今昔館(大阪市立住まいのミュージアム)

・入場料  館への入場に観覧料600円が必要です(大阪市内在住の65歳以上無料)

・番 組  一山亭南坊「鉄砲勇助」/ らくてん亭水車「代書屋」/ 四笑亭〇丸「動物園」/ 柱祭蝶「仔猫」  (鳴り物:らくてん亭さくら)

 

<今回も奥庭の椅子席は満席ながら、お客様は、演者の声を離れたところからスピーカーを通じて聴いていただいているテレビ鑑賞的状態。時々横からインバウンドのお客様がちょっと覗いて行かれるのも本席の特徴です。演者にとって、奥のお客様の反応が捉えにくく、どうしても前のお客様が頼りのところ、何人かよく反応いただける方がおられて助かりました。今後奥庭のお客様との関係で何か工夫はできないものかとも思います。
 番組は、一番手の南坊、三番手の〇丸が気を使い短め軽快にされたおかげで、水車、祭蝶は伸び伸びとやらせていただき、特に本席初演、祭蝶の「仔猫」は、さくらの三味線ハメモノも効を奏して、らくてん会版「町家寄席」をグッと盛り立てました。
 前の席で最後まで熱心に聴いていただいたお客様が帰り際に「社会人の(町家寄席)は初めて聴いた」とつぶかかれた、そのお顔が笑っていたのが印象に残りました。>
                  

 

◇第95回「西成寄席」                 (令和元年11月29日)

 ◇と き   令和元年11月29日(金) 午後6時30分開演 (45分前開場)
◇ところ   西成区民センター 2階会議室 (大阪市西成区岸里1-1-50)
◇入場料          1,300円
                       (65歳以上・身体障がい者手帳等をお持ちの方は800円)
◇番 組
「看板の一」    月亭秀都
「幽霊の辻」    笑福亭生寿
「京の茶漬」    桂 春若
<仲入り>
「二人ぐせ」    笑福亭右喬
「火焔太鼓」    桂 南天

<今回も大勢のお客様にお越し頂きましたうえ、いつもより入場料割引のない一般のお客様が増え、運営の立場から大いに喜んでいます。

 これも、ラジオのパーソナリティとしても活躍され、サンケイホールでの独演会を満席にされる本日のトリ、桂南天師匠のお陰によるところが大きいと思いつつ、上方流にサービス精神たっぷりの「火焔太鼓」に聴き入りました。それまでずっと笑う気配のなかった前の席のサラリーマン風中年男性の肩が終始揺れていました。

 久しぶりに聴いた春若師匠の「京の茶漬」も美味しかった。師匠からは定評のあるこのネタに頼りたくないのであまり高座に掛けないようにしているとのこと。

 次の右喬師匠の「二人ぐせ」も笑福亭の味がよく出ていて面白かった。またマクラの実家話が傑作。お祖父さんの葬式に際し、運送業をしているお父さんが故人を自分の冷凍車で運ぶと言い張りひと騒動。師の実家話は、後の打ち上げでも次から次と繰り出され止むことを知らず盛り上げていただきました。

 打ち上げでは、高座で背筋が伸びている噺家は高齢になっても声がよく通っていたなど、いつもながらアマチュアにとって興味津々のお話が沢山にあり、更けるのを忘れて深夜に至りました。>


 

◇第12回「てんのじ村寄席・寿恵広ガロ落語会」  (令和元年11月4日)

◇と き  令和元年11月4日(月・祝振) 午後2時開演 (午後1時30分開場)

◇ところ    山王福祉会館 (大阪市西成区山王2丁目13番)    

◇入場料  無料

◇番 組       隣乃玄関「時うどん」/ 古印亭勝丸「二階借り」/ 一山亭南坊「京の茶漬」/ (仲入)/
らくてん亭水車「代書屋」/ 悠々亭伸輔「紺屋高尾」

<今回も大勢のお客様にお越しいただいました。アンケート結果によれば、全体の3分の1を占める当寄席は初めてのお客様では他の落語会で配られたチラシをご覧になって来られた方が多かった。今更ながらこの方法での広報の効果が大きいことを確認した次第です。
 そして内容面での今回の一番の特徴は、当寄席で初めて江戸前の落語が演じられたこと。当寄席初出演でもある悠々亭伸輔さんがトリで演じ、上方落語を聴きなれたお客様を粋な人情噺で惹き付けて離さず、番組の幅が一段と拡がりました。
 会場のキャパからも中身においてもまだまだ末広がることが期待できる「寿恵広ガロ落語会」です。>












◇Tennojimura-yose English Rakugo Part 20     (令和元年10月5日)

Oct.5th (sat) 14:30

at Sanno fukushi kaikann      

Admission 500 yen

      <Program>

1. Monkey  by Karanenbutsu(六斎亭空念仏)
2. Flea Market  by Hasshow(八笑)
3. Moving  by Showto(笑人)
4. Workshop  by Showto(笑人) 
Let’s perform short Rakugo story by Rakugo instructor
5. Magic Show  by Toby(トビー斎藤)
6. Heartfelt Service  by Yuen(遊宴)
7. What a Good Tuner  by Kitty(西ノ家喜亭)

<10月5日の土曜日、第20回の「てんのじ村寄席・英語落語の会」を開催しました。底を打ち回復傾向とはいえまだまだピーク時の半分以下のお客様。有料で運営している身としては、PRにさらに工夫が必要と痛感しています。
そうした中、本日ご来場だきましたお客様には、本当に感謝感激、有難い限りです。外国人では、今回新たに二人の方が参加されました。お二人ともカナダ人。一人は、日本のアニメ・マンガが大好きで、落語家の登場するマンガを観て落語に興味を持ち、ネットを検索、当会のHPにたどり着いてのお越しです。既に1年間日本に滞在し、キタは北海道から、ミナミは大阪のディープサウスのこの地まで全国方々を旅行されています。
もうひと方は、日本のダウンタウンがお好きとのこと。こういう古いタイプの繁華街もお好きなのかとたずねたら、いやそうではない、TVに登場する人気者ダウンタウンにハマっているのだとのこと。大阪ご在住で大阪弁も解されますが、名古屋にお住いのご友人に連れられてご来場ということにも感激しました。
日本のサブカルの訴求力のすごさに感心するとともに、日本の伝統芸能、落語の面白さを外国の皆さんにもっと伝えたい気持ちも高まりました。本日の演者の落語もその期待に十分応えていただく内容だったと思います。骨折で今回欠場された須磨乃家茶里さんの早い復帰を祈ります。>
 

◇第94回「西成寄席」                 (令和元年8月30日)

  •  と き   令和元年8月30日(金) 午後6時30分開演 (45分前開場)
  • ところ   西成区民センター 2階会議室                 
  • 入場料
    1,300円
    (65歳以上・身体障がい者手帳等をお持ちの方は800円)
  • 番 組
    「桃太郎」     桂 慶治朗
    「稲荷俥」     笑福亭呂好
    「植木屋」     桂 春若
    <仲入り>
    「野晒し」     桂 福矢
    「宿屋仇」     露の新治

    <あいにくの雨模様、とくに開演まで1時間ほどの間は雷まじりの猛烈な雨脚となり、お客様の入りはいつもの半分ほど。それでもお越しいただきましたお客様は本当にありがたく、出演落語家さんも口々に感謝のことばを述べておりました。
     なかでも目立ったお客様がお二人。一人はお祖母さんに連れてきてもらったとみえる小学校の高学年らしいお子さん。ふつうお子さんの来場は演者には歓迎されないところですが、この君は落語をしっかりと聴きここぞのポイントでよく笑ってくれる、むしろ演者を乗らせてくれる誠に上等のお客様でした。そしてもう一人も当寄席には珍しい妙齢の方。容姿端麗、服装も垢抜けして美しい、ちょっとそこにもここにも居るという様子ではない女性。よく笑われ、また時には身を乗り出すようにして聴き入り見入っておられる。ウ~ンただ者ではない。あとで福矢師に伺ったところでは、某テレビ局のアナウンサーさんとのこと。落語にも興味があられ勉強をかねてではというのが当方の勝手な推測です。
     このお二人をはじめお客様の反応の良さに励まされて、はじめは初出演の日がドシャ降りの雨と嘆いておられた新治師匠の「宿屋仇」は40分に及ぶ熱演となり、予定の時刻を大幅に超えての終演となりました。
     あとの打ち上げでは、東京でもよく演じられる新治師匠をまじえてのこと、東京の落語家さんのことが多く話題に上りました。東京には年間900回高座をつとめる落語家さんが相当数いるとのこと。上方では多い人でせいぜい年間300回。落語家の育ちようが違うとは、誠につらいお話です。>


◇第11回「てんのじ村寄席・寿恵広ガロ落語会」  (令和元年6月10日)

◇と き  令和元年6月10日(日) 午後2時開演 (午後1時30分開場)

◇ところ    山王福祉会館 (大阪市西成区山王2丁目13番)    

◇入場料  無料

◇番 組       七福亭茶錦「馬の尾」/ らくてん亭水車「能狂言」/ 柱祭蝶「骨つり」/(仲入)/ 天満家哲ちり「癪の合薬」/ 唐亭一寸風「くっしゃみ講釈」

<あいにくの雨模様にかかわらず、これまで最多のお客様にお越しいただきました。まだまだ末広がる当落語会です。
 各口演は快調に進み、トリの「くっしゃみ講釈」も徐々に盛り上がり、いよいよ唐辛子の粉が出てきて急上昇というところで、お客様がお一人突然卒倒されたような様子になられ、噺はしばし中断、当方や周りの方々が付き添って控室で休んでいただくという事態になりました。噺を再開し終演した頃にはかなり回復されたご様子で、ご友人と一緒に帰られました。ご当人曰くでは、かなりの睡眠不足のうえ飲酒してご来場されたためとのこと、それだけだったら宜しいのですが・・・長年落語会を催してきたらくてん会としても初めての出来事で、色々と考えさせられました。
 ところで、トリの「くっしゃみ」をされた一寸風さん。これまでにも3回、口演中にお客様がコケられたことがあるとのこと。空手の元全国チャンピオンだけに、知らずして何かキツイ気を送っているのではというのが、後の打ち上げでの与太話。>

       

◇第23回「らくてん西寄席」              (令和元年8月3日)

  • と き   令和元年8月3日(土) 午後1時30分開演
  • ところ   西区老人福祉センター
  • 入場料  無料
  • 番 組  唐亭一寸風「猫の茶碗」/ 猪名川亭彰太郎「子ほめ」/ らくてん亭水車「軒づけ」/ ビリー尾崎「ベース漫談」/ 天満家哲ちり「善哉公社」/  一山亭南坊「千両みかん」
    (鳴り物:らくてん亭さくら、ほか)

<連日の猛暑のせいか、事前登録制で満席のはずの客席に少し空席ができていましたが、それだけに暑さにめげずお越しいただいたお客様は皆さん本当に熱心にお聴きいただき有難い限りでした。
 とりわけ当寄席初登場の彰太郎さんは、マクラからお客様をしっかりと掴み、本題の子ほめでも大うけ、寄席が引けてからもロビーにおられるお客様を笑わせながらお母さんの介護のため一足先に帰途に着かれる達者ブリ。時に喋り出すと止まらなくマクラも、今回は程よいところで切っていただき、よかった!
 同じくゲストのビリー尾崎さんは、当初漫才をされる予定でしたが、数日前に相方とコンビを解消されたとのこと、急きょエレキベースギターを抱えての漫談に切り替えられました。漫才で苦労をされたことのあるらしい彰太郎さんから、漫談の方がええと賛同のアドバイスを受けておられました。プロのベーシストとしてもう少しベースの演奏を聴かせて欲しかったとの声も。
 いずれにせよ、最後までダレることなく聞き入っていただいたお客様に重ねて感謝、感謝です。>