らくてん会

らくてん会は西成寄席のお世話とアマチュア落語・演芸のサークルです。

活動全体

◇第94回「西成寄席」                 (令和元年8月30日)

  •  と き   令和元年8月30日(金) 午後6時30分開演 (45分前開場)
  • ところ   西成区民センター 2階会議室                 
  • 入場料
    1,300円
    (65歳以上・身体障がい者手帳等をお持ちの方は800円)
  • 番 組
    「桃太郎」     桂 慶治朗
    「稲荷俥」     笑福亭呂好
    「植木屋」     桂 春若
    <仲入り>
    「野晒し」     桂 福矢
    「宿屋仇」     露の新治

    <あいにくの雨模様、とくに開演まで1時間ほどの間は雷まじりの猛烈な雨脚となり、お客様の入りはいつもの半分ほど。それでもお越しいただきましたお客様は本当にありがたく、出演落語家さんも口々に感謝のことばを述べておりました。
     なかでも目立ったお客様がお二人。一人はお祖母さんに連れてきてもらったとみえる小学校の高学年らしいお子さん。ふつうお子さんの来場は演者には歓迎されないところですが、この君は落語をしっかりと聴きここぞのポイントでよく笑ってくれる、むしろ演者を乗らせてくれる誠に上等のお客様でした。そしてもう一人も当寄席には珍しい妙齢の方。容姿端麗、服装も垢抜けして美しい、ちょっとそこにもここにも居るという様子ではない女性。よく笑われ、また時には身を乗り出すようにして聴き入り見入っておられる。ウ~ンただ者ではない。あとで福矢師に伺ったところでは、某テレビ局のアナウンサーさんとのこと。落語にも興味があられ勉強をかねてではというのが当方の勝手な推測です。
     このお二人をはじめお客様の反応の良さに励まされて、はじめは初出演の日がドシャ降りの雨と嘆いておられた新治師匠の「宿屋仇」は40分に及ぶ熱演となり、予定の時刻を大幅に超えての終演となりました。
     あとの打ち上げでは、東京でもよく演じられる新治師匠をまじえてのこと、東京の落語家さんのことが多く話題に上りました。東京には年間900回高座をつとめる落語家さんが相当数いるとのこと。上方では多い人でせいぜい年間300回。落語家の育ちようが違うとは、誠につらいお話です。>


◇第11回「てんのじ村寄席・寿恵広ガロ落語会」  (令和元年6月10日)

◇と き  令和元年6月10日(日) 午後2時開演 (午後1時30分開場)

◇ところ    山王福祉会館 (大阪市西成区山王2丁目13番)    

◇入場料  無料

◇番 組       七福亭茶錦「馬の尾」/ らくてん亭水車「能狂言」/ 柱祭蝶「骨つり」/(仲入)/ 天満家哲ちり「癪の合薬」/ 唐亭一寸風「くっしゃみ講釈」

<あいにくの雨模様にかかわらず、これまで最多のお客様にお越しいただきました。まだまだ末広がる当落語会です。
 各口演は快調に進み、トリの「くっしゃみ講釈」も徐々に盛り上がり、いよいよ唐辛子の粉が出てきて急上昇というところで、お客様がお一人突然卒倒されたような様子になられ、噺はしばし中断、当方や周りの方々が付き添って控室で休んでいただくという事態になりました。噺を再開し終演した頃にはかなり回復されたご様子で、ご友人と一緒に帰られました。ご当人曰くでは、かなりの睡眠不足のうえ飲酒してご来場されたためとのこと、それだけだったら宜しいのですが・・・長年落語会を催してきたらくてん会としても初めての出来事で、色々と考えさせられました。
 ところで、トリの「くっしゃみ」をされた一寸風さん。これまでにも3回、口演中にお客様がコケられたことがあるとのこと。空手の元全国チャンピオンだけに、知らずして何かキツイ気を送っているのではというのが、後の打ち上げでの与太話。>

       

◇第23回「らくてん西寄席」              (令和元年8月3日)

  • と き   令和元年8月3日(土) 午後1時30分開演
  • ところ   西区老人福祉センター
  • 入場料  無料
  • 番 組  唐亭一寸風「猫の茶碗」/ 猪名川亭彰太郎「子ほめ」/ らくてん亭水車「軒づけ」/ ビリー尾崎「ベース漫談」/ 天満家哲ちり「善哉公社」/  一山亭南坊「千両みかん」
    (鳴り物:らくてん亭さくら、ほか)

<連日の猛暑のせいか、事前登録制で満席のはずの客席に少し空席ができていましたが、それだけに暑さにめげずお越しいただいたお客様は皆さん本当に熱心にお聴きいただき有難い限りでした。
 とりわけ当寄席初登場の彰太郎さんは、マクラからお客様をしっかりと掴み、本題の子ほめでも大うけ、寄席が引けてからもロビーにおられるお客様を笑わせながらお母さんの介護のため一足先に帰途に着かれる達者ブリ。時に喋り出すと止まらなくマクラも、今回は程よいところで切っていただき、よかった!
 同じくゲストのビリー尾崎さんは、当初漫才をされる予定でしたが、数日前に相方とコンビを解消されたとのこと、急きょエレキベースギターを抱えての漫談に切り替えられました。漫才で苦労をされたことのあるらしい彰太郎さんから、漫談の方がええと賛同のアドバイスを受けておられました。プロのベーシストとしてもう少しベースの演奏を聴かせて欲しかったとの声も。
 いずれにせよ、最後までダレることなく聞き入っていただいたお客様に重ねて感謝、感謝です。>
   

◇第61回「らくてん寄席」                (令和元年7月20日)

◇日 時  令和元年7月20日(土) 午後1時30分開演 (午後1時開場)
◇場 所  西成区老人福祉センター 1階大広間
◇入場料  無料
◇番 組  六斎亭空念仏「ぜんざい公社」/ 唐亭一寸風「米揚げ笊」/ らくてん亭水車「軒づけ」/            もののふ塾「ちゃんばら体験」/ 天満家哲ちり「火焔太鼓」/ 一山亭南坊「千両みかん」
(鳴り物)猪名川亭青波ほか

<今回は、初めてのことが沢山ありました。まず空念仏くんの当寄席初出演。こども落語の元全国チャンピオンで今日の口演もよく受けていましたが、慢心することなく、楽屋の外から正座して耳をそばだて、あまりお手本にならない我々の落語にも熱心に聞き入っている姿に感心しました。
 そして、 これも初登場の「もののふ塾」さん。もともと予定の参加体験は落語会終了後にまわし、急きょ考えられた水戸黄門の寸劇で日ごろ稽古した「ちゃんばら」を披露されました。えらいもので、水戸黄門ものと言うだけ…ではなく客席は沸き返りました。
 落語では南坊さんの「千両みかん」がネタおろし。水車の「軒づけ」も十年以上前に挫折したのを稽古し直しての口演でした。水車の場合、お客様の中に元本職の太夫さんがおられ、パロディとはいえ義太夫を語るくだりではメチャメチャ緊張したとのこと。
 お客様の数が普段より多くなった一方、チャンバラ用スペース確保のためイス席の増設ができず、一時は入場できない方が出たことも初めて-今回の反省点です。>
                                       

◇Tennojimura-yose English Rakugo Part 19     (令和元年6月8日)

Jun.8th (Sat) 14:30

at Sanno fukushi kaikann

Admission 500 yen

<Program>

1. Beans  by Karanenbutsu(六斎亭空念仏)
2. Tairabayashi  by Kanta(かんた)
3. A Geisha Girl in a Hurry  by Chamekichi(ちゃめ吉)
4. Workshop  by Showto(笑人) 
Let’s perform short Rakugo story by Rakugo instructor
5. Jaganso  by Charley(須磨乃家茶里)
6. Ku_monmon Juku School  by Kitty(西ノ家喜亭)

<まず一番手の空念仏君がよかった。サゲに向けての盛り上げ方は日本語落語での場数を反映?! 平林をビジュアルに解説されたかんたさんもよかった。これなら外国人も書に興味のある人はついて来れそう。初登場、京都からお越しいただいたちゃめ吉さんもよかった。ちゃめ吉さんは本日を控えてよく眠れず登壇直前まで大変緊張されていたとのこと-なかなかどうして、本番ではすっかりマイペース、着物の裾の乱れもギャグにできる余裕の演技で、また人力車の乗客を芸者ガールにしたことも効を奏し、本日一番多く笑いを取られていました。
 乗せ上手の笑人さんのワークショップにはアンコールの声が上がり、続いて古典落語を忠実に演じられた茶里さんの「蛇含草」は、日本の伝統芸能・落語の面白さを英語によって十二分に伝えていただいたと喜んでいます。そして本日最もチャレンジングな演目に挑まれたのがトリの喜亭さん。外国人も日本のやくざの世界には興味津々とのこと。学習塾とやくざ言葉のミスマッチの面白さがどの程度伝わるか。残念ながら本日のお客様は多くが日本人で、外国人のお客様も皆日本語を解されるのでこの点は不明のまま。とにかく何度も爆笑を生み、アメリカと日本での生活が半々という日本人でバイリンガルのオジサンがいたく面白がっておられました。>
  

  

◇第93回「西成寄席」                 (令和元年5月31日)

  •  と き   令和元年5月31日(金) 午後6時30分開演 (45分前開場)
  • ところ   西成区民センター 2階会議室 (大阪市西成区岸里1-1-50)                  
  • 入場料
    1,300円(65歳以上・身体障がい者手帳等をお持ちの方は800円)
  • 番 組
    「手水廻し」    桂 恩狸
    「そこつ長屋」  笑福亭喬若
    「三十石」     桂 春若
    <仲入り>
    「権兵衛狸」     露の吉次
    「夢の酒」     林家染二

<第1回から古典落語を基本とした番組編成を貫き、それでいて多彩な演者・演目が並ぶのが当寄席の特徴です。今回も、桂春若師匠の付き合いの広さが反映された構成となりました(因みに春若師匠は近年上方落語協会の番組編成委員長も務められます)。
 喬若師の「そこつ長屋」、吉次師の「権兵衛狸」、そしてトリの染二師匠の「夢の酒」。皆さん中身は上方風にめちゃ面白く、しかもオチなどはやはり江戸テイストで洒落ている、三粒で六度おいしい、いや染二師匠のは大粒だったので十粒相当で何度もおいしく、お客様も大満足の態の一夜でした。
 後の打ち上げでの話題の一つはやはり林家一門の大御所・染丸師匠のこと。ご著書も数々ありますが、音源CDや解説ばかりでなく三味線の文化譜まで付いた「上方落語・寄席囃子の世界」は我々素人連にとってもどれほどの福音であったことか。それと、吉次師とは、眼鏡をかけて古典落語を演じることの是非についても話が及びました。五郎兵衛師匠からは何度も注意されたとのことですが、お客さんが見えずに噺をするのはつらいとのこと。後で調べてみれば、眼鏡着用派の落語家さんんも少数ながら他にもいらっしゃいます。春若師匠もどっちでもえええとのこと。これも素人連にとって福音です。>

 

◇第33回「町家寄席」                  (令和元年5月4日)

出演第33回

・と き   令和元年5月4日(土) 午後2時開演

・ところ     大阪くらしの今昔館(大阪市立住まいのミュージアム)

・入場料  館への入場に観覧料600円が必要です(65歳以上無料)

・番 組  らくてん亭水車「にぎやか寿司」(桂三枝・作)/ 一山亭南坊「看板の一」/ 隣乃玄関「紀州」/ 五月家ちろり「ハナコ」(立川志の輔)

<ゴールデンウィークの真っ只中、当会にとって令和最初の落語会。町家寄席としても落語では最初の催しでした。大勢のお客様を前に、出演者一同、気持ちも新たに臨みました。
 今回は、前の座敷席の男性のお客様が終始大きな声で笑っていただき、演者として本当に助かりました。会場が、前の座敷席と後ろの庭の椅子席に分かれ、後ろの席の反応が掴みにくいことから、前の席でよく反応していただくと気持ちよく演じることができます。
 今回お互い時間を気にしたこともあり(開演から1時間15分後に背景音の鶏が鳴き始めるとのこと)、皆快調に飛ばし気味となり、予定時刻より少し早い終焉となりました。まあ、各口演は引き締まり、良かったと思うのですが。玄関さんの短い本題に数々のギャグが挿入される「紀州」、志の輔師匠の原作から旅館のお客が大阪弁にかわるトリのちろりさんの「ハナコ」では、後ろの席もはっきりとわかる大爆笑となり、老若男女みなさん楽しい一時を過ごしていただけたと思います。>
       

◇第60回「らくてん寄席」                (平成31年3月9日)

◇日 時  平成31年3月9日(土) 午後1時30分開演 (午後1時開場)
◇場 所  西成区老人福祉センター 1階大広間
◇入場料  無料
◇番 組  らくてん亭水車「能狂言」/ 唐亭一寸風「猫の茶碗」/ 一山亭南坊「持参金」/
笑人「源太と兄貴」/ 天満家哲ちり「住吉駕籠」
(鳴り物)猪名川亭あん光ほか

<年に3回開催して丸20年、よう続いたもんやと思います。
    第1回は平成10年の5月。当時の館長さんのご尽力で会場の大広間には70人のお客様が入る大盛況での発足となりました(当時はまだ座布団席)。で、第2回のお客様が7人。私たちがどんなものなのか分かってしもたわけでございますねえ。それからも関係者と入場者の数があまり変わらないという期間がおそらくは3~4年、ずいぶんと長く続きました。その後、当寄席の存亡に係わる出来事があり、これまでご縁のなかった方々にもご出演をお願いすることとなって、少し集客にも気を遣うようになり今日に至ります。
    第1回の記録はまだ更新できていませんが、本日も大勢のお客様にお越し頂きました。やはり、会場がドーっと響き沸くほどの笑いがあるのは嬉しい。参加回数の多いお客様3方に感謝状をお渡ししました。水車友人の山下さんが、出演者似顔絵のポスターを描いてくださいました。皆若い。発足当初はこんなだったかも?!>

    

                          

◇第92回「西成寄席」                 (平成31年2月22日)

  •  と き   平成30年2月22日(金) 午後6時30分開演 (45分前開場)
  • ところ   西成区民センター 2階会議室 (大阪市西成区岸里1-1-50)
  • 入場料           1,300円(65歳以上・身体障がい者手帳等をお持ちの方は800円)
  • 番 組
    「犬の目」     桂 小梅
    「七度狐」     笑福亭松五
    「はてなの茶碗」 桂 春若
    <仲入り>
    「湯屋番」      桂 紅雀
    「三枚起請」   桂 花団治

    開演1時間前からお客様がお越しになり行列ができるのが通例になりました当寄席。今回も楽しみに並ばれる皆さんの姿にスタッフとしてまことに有難くやりがいを感じつつの開演となりました。
     演者も期待に応えて毎回熱演いただきますが、今回は中入り前にも松五師の「七度狐」や春若師匠の「はてなの茶碗」という比較的大きいネタが入り、全体としてたっぷり、終演が予定時刻を大幅に超える事態となりました。
     モタレでは紅雀師の体中から楽しさが発散される奔放な「湯屋番」、そしてトリには古典落語の面白さがまともにぶつかってくるような熱気の感じられる花団治師匠の「三枚起請」。いずれも「落語の神髄はギャグではない、情景描写や」という、春若師匠がよく打ち上げで口にされる言葉を地で行くものと感じました。>

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◇Tennojimura-yose English Rakugo Part18     (平成31年2月10日)

Feb.10th (sun) 14:30

at Sanno fukushi kaikann       map on the special page

Admission 500 yen

 <Program>

1. The Hummer  by Karanenbutsu(六斎亭空念仏)
2. Forgetful Messenger  by Chacha(茶々)

3. Snow Heron  by Botan(ボタン)
4. Workshop  by Showto(笑人) 
Let’s perform short Rakugo story by Rakugo instructor
5. Miracle Ace  by Charley(須磨乃家茶里)
6. The Wallet  by Kitty(西ノ家喜亭)

<2月10日、厳しい寒さの日曜日、第18回の「てんのじ村寄席・英語落語の会」を開催しました。
お客様の数は、前2回が悪天候の影響もあって低調でしたので、今回かなり回復したのが嬉しかった。本質はボランティアといえ、入場料をいただいて運営している身としては、いつもどれくらいご来場いただけるかが気になります。
 内容面では、毎回のことながら、お客様から、楽しかった、面白かったなどなど、たくさんの称賛の言葉を頂戴しました。アンケートをみると、プログラム構成をほめて頂いている回答も数件あり、なかなか隅におけないお客様がいらっしゃいます。演者の皆さん、お囃子の皆さん、お疲れ様でした。張り切って、次回6月8日(土)開催へ向かいます。>